こんにちは(^-^)カウンセラーのサティです。
生きていく上で障害となる、さまざまな“生きづらさ”や心の不調、障害。今までこのブログの中でも心の病気や症状、障害について紹介してきました。
それらの根源となるのが、幼少期。
幼少期に受けた心の傷が、そのまま大人になるまで残ってしまい、自分でも気づかぬまま、その傷を守るために、ゆがんだ認知や回避行動を起こすのです。
そしてそのことが、人間関係や仕事に悪影響を及ぼすようになってしまいます。
今回は、幼少期の感情を整理整頓し、今現在の自分を癒す、そのメカニズムと効果について書いていきたいと思います。
Contents
幼い頃の感情が今の自分に与える影響
虐待を受けて育った人は、脳の一部が萎縮してしまったり、脳の成長が妨げられたりすると言われています。虐待とは、身体的な暴力、言葉の暴力、ネグレストだけでなく、両親のDVを目の当たりにすることも含まれます。
また、いわゆる幼少期に子供らしく過ごせないまま大人になった、アダルトチルドレンと言われる人も。
アダルトチルドレンとは、幼少期の養育環境が虐待や不適切な育児により、非常に過酷であり、そのことによって成人してからもそのトラウマによって否定的な自己像を持ってしまったり、極端な人間関係に陥ってしまったりしている人のことを指します。内的には非常に不安定であり、生きづらさをもち、時には精神障害を患ったりしてしまうこともあります。
(出典:『心理オフィスK』)
アダルトチルドレンは、
- 自分の判断に自信が持てない
- いつも誰かが賛成してくれること、褒めてくれることが必要
- 傷つきやすい
- いつも孤独感や疎外感がある
- 感情の起伏が大きい
- 最後までやり遂げることが難しい
- 嘘をついてしまう
- 罪悪感を持ちやすい
- 自虐的だけれど、無責任
- 感情のコントロールができない
- 人の世話を焼いてしまう、自己犠牲
- トラブルメーカーになりやすい
- 衝動的
- 他人に依存する、または逆にとても支配的
- リラックスすること、楽しむことが苦手
といった特徴があります。
精神疾患、障害とまではいかなくても、
なんとなく人生がうまくいかない…
人一倍苦労している割には報われない…
そんな状態がずっと続いていることもあります。
自分ではなかなか気づけない
他人の話を聞いていると、
「それって異常だよ!よく我慢してきたね」
と、わかることでも、自分の育った家庭のこととなると別です。なかなか客観的に自分の幼少期を見ることができないものです。特にまだ10代、20代には、自分の育った環境が今の自分にどう影響を与えているか、なかなか気づけないかもしれません。
年を重ね、さまざまな人生経験の中で気づくこともあるでしょうし、自分が結婚し、子育てをしてから気づくこともあります。
自分の感情を振り返ることのメリット
今の自分を束縛する、幼少期…
正確に言うと、幼少期の出来事そのものよりも、その際に生じた自分の感情がとても重要です。
同じ出来事でも、感じ方は十人十色。
相手は大したことだと思っていなくても、すごく傷ついてしまう子もいますし、あまり感じない子もいます。
大事なのは、相手が自分に何をしたか?何があったか?ではなくて、自分がその時どう感じたか?ということなのです。
怒り、悲しみ、虚しさ…
そのような感情は、抑えられ、我慢をし、行き場を失って、心の底にしまわれてしまいます。成長に伴って、その行き場を失った感情はどんどん蓄積されていきます。
たとえば、ちょっとした失敗で自分のすべてを否定してしまったり、人の言葉を極端に悪く捉えてしまったり…要するに、“世の中は自分にとって良くない方向に動いている”という固定観念を前提にして物事を捉えてしまいます。
それが、その人の人間関係や言動に繋がってしまうのです。
そのネガティブな感情を無理やり抑えたり、ポジティブに捉えたりせずに、ありのままの感情をいったん心の底から取り出して、見つめ直していくと、カタルシスが起こります。
カタルシスとは、精神医学用語のことで、浄化法とも言います。想起するだけで不快感や不安がよみがえる体験や心のしこりを自由に表現させることによって、心的緊張を解く方法です。カタルシスによって、真実とは異なった自分の思い込みで物事を捉えるのではなく、真実に基づいた判断ができるようになるのです。
感情の振り返り方
幼少期の感情を振り返る際、先に知っておいてほしいことがあります。それは、過去の感情を掘り返すことで、一時的に気持ちが不安定になることがあるということです。
イメージしていただくとわかりやすいのですが、荷物とゴミのとても多い家を片付けるとき、片付け始めは、一時的に部屋の中が雑然として埃が舞いますよね。
膿んでしまった傷から膿みを出すときもそうですよね、一時的に傷口をさらに開かないといけません。
それは痛みを伴うもの。つらいもの。でも必ず良くなることを信じてください。
ただただ悲しい気持ち、怒りを感じれば良いのです。
準備するもの
- 紙とペン
- あれば昔の記憶を思い出しやすい写真、音楽
- 幼少期にいた場所を訪れても良いですね
人によっては、幼少期のことを覚えていない、という方がいます。嫌なことは忘れたくて、自分なりになかったことにしてしまっているのかもしれません。
手順
- 物心ついた頃から、自分に起きたことを時系列で書き出してみる
→ex.兄弟が生まれた、病気になった、幼稚園に入った…などなど - その時に自分の中に起きた感情を思い出してみる
→ex.構ってもらえなくて淋しかった、ご飯が食べられず親に怒られてつらかった、お母さんと買い物に行くのが楽しみだった…などなど。良い思い出に無理やり書き換える必要はありません。ただ感じるだけで良いです。 - もし涙が出るような感情が沸き上がってきたら、それは我慢せず涙を流してください。涙を流すことによってカタルシス(抑圧された感情が表面に出てきて、浄化され緊張が解消すること)が起きている状態です。
- つらかった時の自分に、自分で「つらかったよね、よく頑張ったね」と声をかけてあげてください。
一回の振り返りで、そんなに多くの感情とは向き合えないかもしれません。しかし、たった一つでも向き合えたら、大きな収穫です。
人を恨むために行うわけではない
過去を振り返るのは、人を恨むために行うわけではありません。
あの時の両親の言動が許せない…
自分を傷つけた相手が許せない…
その気持ちはとてもよくわかります。それは無理に許す必要はありません。けれど、恨みの気持ちばかりに意識を向けてしまうと、カタルシスは起きません。あくまでも自分の気持ちと向き合うようにしましょう。
自分もどこかで人を傷つけていることがあるかもしれませんし、人を傷つけることが一生ない人間はいません。自分を傷つけた人間に一生を振り回されないように、まずは自分自身をいたわるようにしましょう。
どうしても自分ではできない…という方へ
過去の出来事がPTSD(心的外傷後ストレス障害)になっている場合、過去の振り返りを一人で行うのは、かなり困難になります。必ずカウンセラーやセラピストのもとで、一緒に行ってください。もちろん私もお手伝いします。
ヒプノセラピー(幼児退行療法)というものもあります。私は現在ヒプノセラピーを行っておりませんが、概要やお近くのセラピストを一緒に探すことは可能です。ご興味がありましたら、ご相談くださいね。
【初回無料】カウンセリングをご希望の方へ
カウンセリングに興味をお持ちのみなさん、ぜひ一度、サティさんのカウンセリングを受けてみませんか?
初回のカウンセリング費用は「完全無料」となっております。
ひとりでは解決できないお悩み、身内や友人には話しづらい問題もカウンセラーにお話することで、気持ちの整理整頓ができます。また、カウンセリングで、心のデトックスをするだけで現状が変わることもあります。もちろん秘密厳守です。
なお、カウンセリングは完全予約制となっておりますので、下記タレントケアチームのLINEまで「カウンセリング希望」とメッセージをお送りください。記事の感想や書いてほしい内容、要望もお待ちしています。
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