こんにちは(^-^)カウンセラーのサティです。
みなさん、初詣には出かけられましたか？私は2019年を迎えたと同時に近所のお寺へ参りました。元旦の日中は横浜の伊勢山皇大神宮に参りました。
私はこの横浜のお伊勢さんの近くで生まれ育ったのですが、初詣に伺ったのは実は今年が初めてでした。子どもの頃は、我が家に初詣の習慣がなかったのです。
なぜかというと、酒乱の父がさらにパワーアップして、両親の喧嘩も激化するからです。もちろん初詣に出かける余裕などなく、早く正月が終わらないかなぁ…と思ったものです。子どもの頃の私にとって、正月は本当に憂鬱なものでした(^-^;

うつ状態の時は人と関わりたくない…でも淋しい

それでもお正月に届くクラスメイトからの年賀状がとても楽しみだった記憶もあります。けれど、うつ病とパニック障害がひどかった思春期から20代は初詣にも行かず、年賀状のやり取りも苦痛でした。

心が沈みがちな時は、孤独感も高まりやすく、人へのご挨拶もおっくうになってしまいます。特に今はSNSやブログなどによるオンライン上でのご挨拶が一般的となりつつあるので、他人の幸せいっぱいな新年のご挨拶に、気持ちが鬱々としてしまう人もいるのではないでしょうか。

人と関わるのも挨拶するのもおっくう…だけど孤独で淋しい…

これはうつ状態の時に必ず陥る負のスパイラルです。

淋しさは薬では治らない

今は心に効く良いお薬がたくさん出てきましたが、それでも心の病を“治す”薬はありません。あくまでも“つらい症状を抑える”のが薬の役割です。特に孤独感や淋しい気持ちは、薬で癒すことができません。

自分で満たされない気持ちを埋めていくしかありません。実際にどのように満たしていったら良いのでしょうか。

淋しい気持ちは気のせい？

自分のなかの淋しい気持ちと向き合ってみてください。現実には無人島に暮らしているわけではないので、本当に一人ぼっちの人はいません。また誰一人からも想われていない人はいません。人の存在や、人の想いを遮断してしまっているのは自分自身なのです。

要するに自分の脳が淋しさに支配されているだけで、実際は淋しい環境下にいるわけではないのです。その自分の脳を支配している淋しいという感情を取り去ってしまえば、雨上がりの快晴のように周囲が明るく見えるはずです。

すぐに淋しさを紛わす4つの方法

人間は自分のことだけに意識が向きすぎると、ネガティブなことばかり考える傾向があります。人間は一日に6万回思考しているそうです。睡眠時以外は何かしら考え事をしています。その80％がネガティブな思考をしているそうです。そしてネガティブな思考ほど、繰り返し脳内に発生します。

淋しさを紛らわすポイントは、自分自身に意識を向けすぎないことです！

1.何かを育てる

何かに愛情を持って育てている時は、自分以外の対象に意識が向きます。うつ状態がひどい時に動物を飼うことはおすすめしませんが、動物に触れたり育てたりするのはとても良いです。
ガーデニング、小さな鉢植えを大事に育てるのもおすすめです。私もうつ状態がひどかった際、動物は責任を持って飼う自信がなかったので、多肉植物を大事に育てていました。それだけでも気持ちが和らいだのを、今でもよく覚えています。

2.ポジティブなものを観る

かなり気持ちが病んでいる時は、何かを気にかける余裕などまったくありません。うつ病の時は“わがまま”と言われることがありますが、それも仕方のないことです。たとえば海で溺れかかっている時に、周囲に気を配る余裕はないですよね。
そんな時はとにかく一人でお休みして、テレビやDVDなどを観ること。それも必ず明るくて笑えるものを選ぶようにしてください。笑いは一番の心の薬になります。

3.自分からアクションを起こす

もし少しでも気持ちに余裕があれば、自分から相手に喜ばれることをしていきましょう。やり取りが途切れてしまった友達に、相手を気遣うお便りを出すのもとても良いと思います。なかにはあまり良いお返事が返ってこない場合もあるかもしれませんが、その人にも人生の波があることを理解して気にしないこと。
今まで、優しい言葉をかけてきてくれた友達、自分を気遣ってくれた友達を自分から遮断してしまったことはありませんか？久しぶりに相手を気遣う連絡をしてみましょう。

4.“今”に集中する

淋しい気持ちでいっぱいになってしまう人は、過ぎ去ってしまったどうしようもない過去や、まだ起きていない未来に意識が振り回されがちです。
“今”に意識をちゃんと持ってきてください。スポーツ、ハンドメイド、絵を描く、読書、料理、掃除などなど、何かに打ち込んで、“今”を大事にするようにしましょう。

うつ状態の時は特に淋しさを感じやすいですが、実際リア充に見える人も、心のどこかに淋しさを抱えているものです。淋しい気持ちは誰もが多かれ少なかれ抱いている感情です。自分が一人ぼっちではないということを、いつも忘れずにいてくださいね。