こんにちは(＾＾)カウンセラーのサティです！
以前『カウンセリングってどんな効果があるの？』という記事で
“カウンセリングは心の整理整頓・断捨離をして、問題解決の糸口を見つけるもの”
と、私の過去の経験なども交えてお伝えしました。今回は実際カウンセリングをお申し込みされてからの流れなど、もう少し具体的に書いていきたいと思います。

カウンセリングは心のメンテナンス

日本ではまだまだカウンセリングの敷居が高いイメージがあります。日本では“カウンセリング＝心の病を治すもの、正常ではない時に受けるもの”という風に、マイナスの部分をカウンセリングによってゼロの地点まで戻しましょう、という観念があります。それがアメリカではまるでマッサージやエステなどのボディケアと同じくらいカウンセリングが身近にあって“心が疲れたからカウンセリングでリフレッシュしてくる！”というイメージらしいのです。

エステや整体に行くと、セラピストさんが普段自分では気づいていない悪い習慣を指摘してくれることがありますよね。歩き方や姿勢、睡眠や食事のことなど指摘されてはじめて自分の不調の原因を客観的に知ることができます。

同じようにカウンセリングでも、自分の思い癖や無意識の中に居座っている欲求不満に気づくことによって、毎日の生活の質を向上させることができます。単に“マイナスからゼロ”の状態に戻るだけでなく、カウンセリングによって自分を向上させる働きも見込めます。

カウンセリングを受ける流れ

まずカウンセリングをお申し込みされたら、初回は『インテーク面接』を受けていただきます。インテーク面接とは、相談者さんの現状を詳しくお聞きし、抱えている問題がどのように起きているかの見立てを行うことです。場合によっては心理テストを行い、状態によっては病院での受診も並行して行うようお勧めします。

次に、相談者さんの理想の状態、カウンセリングを受けてどうなっていきたいかをお聞きします。その上で今後のカウンセリングの方向性や回数などを一緒に決めていきます。

インテーク面接でもお伝えしますが、カウンセラーには守秘義務があり、お聞きした内容を漏らすことはないので安心してお話ししてください。

カウンセリングの意味と効果

カウンセリングのはじめてからの数回は、課題に沿って相談者さんにお話ししていただき、カウンセラーは丁寧にお話に耳を傾けます。

「ただ話を聞いてもらうだけで、なんの意味があるの？」

と思われますが、人に話すということにはとても強い自浄作用があります。自分の心の中の断捨離・整理整頓することで、自分自身で課題に立ち向かい、解決の糸口を見つけ出すことができるのです。また不快な感情は吐き出すことで軽減させることができ、感情に伴う思考や行動も変えていくことができます。

たとえば、大事な人に裏切られた経験がある人は、二度と裏切られたくないという気持ちから、人の言動を悪い方向に受け取ってしまいがちです。そして二度と傷つかないように行動しはじめます。（嫉妬深くなる、何度も相手の行動を確かめる、関係をわざと壊そうする…など）

そのように
過去に受けた傷→感情に作用→思考に作用→行動に作用
という風に悪循環がはじまってしまいます。その悪循環を断ち切るためにもカウンセリングは大変有効なのです。

薬とカウンセリング

気持ちがなんとなくすぐれない…
不安感や怒り、悲しみが癒えない…
病院ではどこも悪くないと言われたが身体がしんどい…

そんな時、症状を少しでも楽にしたいと病院に行くと、抗うつ剤などの向精神薬を処方してくれます。今はとても良い向精神薬の登場で、つらい副作用もだいぶ軽減されましたが、それでも人によっては頭痛、吐き気、倦怠感などの副作用が出て、日常生活に支障をきたすこともあります。副作用が怖くて薬を飲むことを躊躇する人も少なくありません。そんな時にもカウンセリング治療が選択の一つになると思います。

その他の療法

ある程度、カウンセリングの回数が進んだら、コーチングと言って目標を達成するために必要となる能力や行動を対話の中で引き出す方法も取り入れていきます。またアロマテラピーのクラフト作りや絵を描くなどのプレイセラピーから心を整理し癒す方法も行えます。身体がつらい時はハンドマッサージやリフレクソロジーなどで身体からほぐして心を楽にすることもできます。それらも相談者さんの意向に沿って、カウンセリングプログラムに自由に取り入れていくことができます。

一回のカウンセリング時間は60分で、はじめはなるべく短期間に数回受けると効果の感じ方が早いです。せっかくカウンセリングによって心身が良い状態に向かってもあまり間が開きすぎてしまうと、また元の状態に戻ってしまってもったいないからです。ある程度回数が進めたら、頻度を下げていけます。

はじめは本当に気楽にカウンセリングのお申し込みをしていただけたら、と思います。カウンセラーとの相性も確かめる必要がありますし、少しでもカウンセリングを身近に感じてほしいからです。どんな形であれ、カウンセラーはいつもあなたの味方です。安心してお話ししてくださいね。