こんにちは(^-^)カウンセラーのサティです。
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家族や近親者のケアを無償で行なうケアラー
女性のカウンセリングを通じて感じることは、「無償で心身の不調を抱えた家族(パートナー)をお世話、介護している」相談者さんがとても多いということ。
心や身体に不調がある家族や近親者、パートナーの「介護」「看病」「療育」「世話」「気づかい」などのケアを無償で行なっている人のことを「ケアラー」と言います。また、未成年の子どもの場合は「ヤングケアラー」と言います。
ケアラーは、
- 親の介護をしている
- 障がいを持った兄弟の介助や見守りをしている
- 障がいや精神疾患を持った親のもとで育ち、親の代わりに家事などをしている
- 病気を抱えた配偶者を支えながら、仕事もしている
- 障がいを持つ子どもを育てている
- ひきこもりや不登校の子どもの世話をしている
などを日々行なっています。
介護者をサポートしているNPO団体が、厚生労働省の推進事業の一環として4000世帯を対象に行なった調査によると、ケアラーのいる世帯は5世帯に1世帯だそうです。この調査は10年前に行なわれたので、今現在はさらに多いかもしれません。
ケアラーの2/3は女性
上記の調査では、ケアラーの2/3は女性、1/3は男性という結果が出ていて、なかでも介護や子育て、育児に携わるケアラーは女性が多い印象です。
アルコール依存症の父のもとに育ち、成人後も脳卒中の後遺症を抱えた父を介護した私もケアラーでした。
子どもの頃は、自分の家族がほかの家族と違うことに気づいていなかったので、酔って暴れる父を止めたり、後始末をしたりするのは当たり前の仕事でした。
20代前半で父が脳卒中で倒れ、一命は取り止めたものの介護が必要になったときは、介護とナイトワークでヘトヘトになり、自分自身もうつ病とパニック障害になっていました。
周りに介護についての悩みを言い合える友達はおらず、結婚もしていなかったので、自分と同級生を比べると、自分の境遇が非常に情けないものに思えました。
「家族だからやって当たり前」
ケアラーは毎日ヘトヘトに疲れ果てながらも、そう思い込んで一人でがんばり続けてしまいます。
自分の財産を削るケアラー
介護中に心の不調を感じた私ですが、自分のことよりも介護に関わることのほうが忙しくて、すぐに受診することはできませんでした(それが悪化にもつながりました)。
私だけでなく、ケアラーは心身に不調を感じても、自分の受診は後回しにしがちです。日常生活に支障をきたすようになってから初めて受診するため、自身の健康も損なわれていきます。
仕事も辞めざるを得なくなり、大事な経験を失うこともあり、常に健康と経済の心配がつきまといます。趣味を楽しむどころか、湯船にゆっくり浸かるリラックスタイムすら制限されます。
ケアラーでない人から見たら、「たまには休みなよ」「誰かに助けてもらいなよ」「自分一人で背負わないほうがいいよ」と言われるかもしれません。
けれど、相談・頼れる機関がどこにあるのか、忙しい毎日のなかでは見つけにくいですし、現実問題として自分しかケアラーを担える人間がいなければ、いやがおうにもやらねばなりません。ケアラーの仕事は終わりが見えないものなのです。
まずは「ケアラー自身がほしい支援は何か?」から
日々時間に追われ、睡眠も食事もゆっくりとれないケアラーは、視点がお世話をしている相手に向きがちです。
「今日はちょっと調子良さそうだったな」
「薬が合ってなさそうだから次回医師に相談しよう」
「今日はあまりご飯食べてくれなかったな」
相手の調子に一喜一憂して、自分のことにはなかなか意識が向きません。けれど実際にケアラーに「どんな支援が必要?」と尋ねてみると、
- 金銭的な支援(在宅介護者手当など)
- 気軽に休息を取りたい(ただゴロゴロしたい、熟睡したい!)
- 役所の人や医療従事者にケアラーの知識を持ってほしい
- 気軽にケアラーとしての愚痴や悩みを言える相手がほしい
- ケアを考慮した勤務体制がほしい
という声が特に多いです。元ケアラーとしては、こんな当たり前の「ほしい」すらも言えませんでした!あったらとても助かる支援ですね。
苦痛を当たり前だと思わないで
居心地の悪さも、毎日そこに身を置いていると、怖いことに当たり前になってしまいます。居心地の悪さに気づけなくなってくる…でも身体は正直だから、不調が現われる、気持ちも病んでくる…
けれど、いつも忘れないでいてほしいです。あなたの感じている不便は便利に変える方法が必ずあるし、助かる方法も助けてくれる人もいる、ということを。
せっかく勇気を出して相談したのに、相談した相手がとても感じ悪かった、ということがあっても、めげないでください。たまたま不親切な人に当たっただけです!真摯に想いを受け止めてくれ、心からあなたを支援したいと思っている人は必ずいます。
私もその一人です!提携はしていませんが、自分では探す余裕がない…というご相談者さんに合ったケアラーの相談窓口や医療機関の情報提供も行なっています。
忙しい毎日のなかで、ついつい自分を後回しにしてしまいがちですが、どうか自分自身にも時間をとってくださいね(^-^)
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