こんにちは(^^)カウンセラーのサティです。
前回は親の‟親代わり”をしてきたいわゆるアダルトチルドレン、ヤングケアラーだった方々に、「自分を大事にしてほしい」というメッセージをお送りしました。
そんなみなさんが、今度は親の立場となり、
嫌だった親と自分も同じ行動をしてしまう…
自分も親と同じ精神疾患を抱えている…
子どもにイライラをぶつけてしまう自分が嫌…
子どもに対して罪悪感がある…
このような葛藤を抱えている方もたくさんいらっしゃいます。「子どもには自分と同じつらさを味合わせたくない」と、頑張れば頑張るほど裏目に出てしまい、理想と現実のギャップに自信をなくしてしまいがちです。
今回は心身の不調を抱えながら子どもを育てているお母さんたちへ、日々の暮らしの中で、少しでも負担を減らし、子どもと笑顔でいられるための知恵をお送りします。
『生きる冒険地図』
前回と今回の記事を書こうと思ったのは、この本との出会いがきっかけでした。
この本は看護師でもある細尾ちあきさんが「さまざまな背景の中で今日一日をがんばって生き延びている子どもへ、生きる知恵と工夫をつめこんだ本」というコンセプトで書かれた絵本です。
私も子どもの頃にこの本と出会っていたら、もっと苦しまずに楽に生きられただろうな…と思ったこと、自分以外にもこの本に救われる子がたくさんいるだろうと思ったこと、またそんな子どもたちに優しい救いの手を差し伸べてくれた、この作者さんたちに感謝と敬意を込めて、今回こちらで紹介させていただきたいと思います。
子どもにただイライラをぶつけたり、お手伝いをさせたりするのではなく、自分が動けないときに、子どもにどうしてほしいか、また動けない中でも自分はどんなことならできるのかを、勇気を持って親子で話し合ってほしいな、と私は思います。
その際に、この本を一緒に読みながら日常を振り返ると、親子の溝が縮まり、生きづらさの解消につながるはずです。
この本のサイト『子ども情報ステーションbyぷるすあるは』に『生きる冒険地図のWeb版』もあります。このWeb版もとてもおすすめです!子どもが匿名で相談できる連絡先などの情報も、豊富にまとめられています!
子どもに隠しすぎない
心身どちらの病気であっても、親は自分の不調を子どもに隠したいものです。自分さえ我慢して、隠せば子どもに余計な心配をかけずに済む…確かに大人同士の喧嘩やお金の事情など、子どもには見せないほうがいいこともあります。
けれど、子どもは親が思っている以上に、親の状況を感じ取っています。変に隠しすぎて八つ当たりしたり、子どもに働かせたりするくらいなら、「ちょっと具合悪いから一人で寝かせてね」「寝たら元気になるから大丈夫だよ」「ちゃんと病院で診てもらっているから安心してね」などと伝えて、きちんと子どもとコミュニケーションを取るようにしましょう。
上手に手抜きもしよう
何に対しても、理想があることは悪いことではないですが、‟こうあるべき!“という固定観念が強すぎると、自分も子どもも息苦しくなってしまいます。自分にも周りにも完璧を求めすぎず、できる手抜きはするようにしましょう。
仕事と子育てだけでも両立は大変なものです。加えて料理、掃除、洗濯も一人で完璧に頑張ろうとすると疲れてしまいます。「できることを、できるときに、できるぶんだけやる!」ようにしましょう。
また、白か黒かはっきり決めてしまわず、グレーのままでひと呼吸おくことも大事です。
専門家の手を借りよう
親が一人で抱え込んで頑張っている姿を子どもは見ています。そして子どももまた一人で抱え込んで頑張ろうとしてしまいます。できるだけ周囲の人に助けを求めて、協力してもらえるようにお願いをしてみましょう。
他人やほかの家と比べると、相談することは恥ずかしい!という気持ちになりがちですが、よそはよそ、自分は自分と割り切り、自分の子どもを守るために使える機関や制度はどんどん利用しましょう。
たとえば…
- 各自治体のファミリーサポートシステムに登録
- 子どもの学校へ就学支援を申請する、また子どもの学校の担任に、自分の不調を伝えておく
- 食事が作れないときのために、子どもが一人でも、買いに行けたり食事ができたりするお店を見つけておく(子ども食堂など)
親がなるべくオープンになることで、子どもも安心します。今はプライバシーの面でもかなり配慮をしてくれますので、サポートを受ける場合、心配事がある場合は、先に質問し、お願いしておくと安心です。
お母さんも人間
私も子どもの頃は、「親は絶対的な存在、偉くて失敗をしない完璧な大人」だと信じていました。だからこそ親が自分を守ってくれなかったとき、頑張ったのに役に立てず怒られたとき、すごく悲しくつらい思いをしました。
けれど自分が親になってみて、大人になった今も人間は未熟なままだと気づかされます。親も人間、神様や仏さまではありません。今は子どもたちに理解してもらえず、もどかしい気持ちになるかもしれませんが、完璧である必要はありません。いつか(遠い先かもしれませんが…)子どもへの愛が伝わる日がきっと来ると思います。
その日まで、完璧を目指すのではなく、自分の中でのベターを目指して、一日一日を大切に過ごしていくようにしましょう(^-^)
【初回無料】カウンセリングをご希望の方へ
カウンセリングに興味をお持ちのみなさん、ぜひ一度、サティさんのカウンセリングを受けてみませんか?
初回のカウンセリング費用は「完全無料」となっております。
ひとりでは解決できないお悩み、身内や友人には話しづらい問題もカウンセラーにお話することで、気持ちの整理整頓ができます。また、カウンセリングで、心のデトックスをするだけで現状が変わることもあります。もちろん秘密厳守です。
なお、カウンセリングは完全予約制となっておりますので、下記タレントケアチームのLINEまで「カウンセリング希望」とメッセージをお送りください。記事の感想や書いてほしい内容、要望もお待ちしています。
※「カウンセリング希望」とメッセージ
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