こんにちは(^^)カウンセラーのサティです!
先日、インターネットでとても心に残る記事を見つけました。
『苦しいのは、本人だけじゃない。うつ病の親を持つ子ども』(NHKハートネット~福祉情報総合サイト~)
大学生の女性が、お父様のうつ病で生活が一変し、苦しんだ日々について書かれた作文についての記事です。心の病は本人だけでなく、家族にとっても苦しいものです。
特に両親が精神疾患の場合、子どもは自分の存在に罪悪感を抱きながら、子どもらしくない幼少期を過ごすことになります。私も親が双極性障害とアルコール依存症を患っていたので、この大学生の女性の気持ちに共感しました。
私のもとに寄せられるご相談でも、こうした親子の関係はよくお聞きします。精神疾患を抱えた親のもとで育った子どもたちは、日々葛藤を抱えて生活されています。
…親が精神心疾患で、子どものときから振り回されてきた
…精神疾患の親を愛せない、許せない
…親にされて嫌だったことを、自分の子どもにもしてしまいそうで怖い
今回は、そうした精神疾患の親のもとで育ったみなさんへ、メッセージをお送りしたいと思います。
親の病気はあなたのせいではない
精神疾患に限らず、親に持病があると、子どもは少なからず罪悪感を抱きます。
…自分は生まれてこなかったほうが良かったのでは?
…自分がいなければ、親は楽なのではないか?
意識的にそう思っている子もいれば、無意識に自分の存在を否定してしまっていることもあります。いずれにしても確実にいえることは、子どもであるあなたに責任は絶対にありません!
思考ではそうわかっていても、苦しそうな親を見ていると、感情の部分ではそう思えないかもしれませんね。頭ではわかっていても、心から理解することは難しいものです。
その気持ちはよくわかりますが、すぐに認められなくても、どうか自分の存在を否定しないでほしいと私は願っています。
あなたはあなたの人生を生きていい
精神疾患の親のもとで育つと、親子の立場が逆転します。本来ならば、親が子どもの成長に合わせて子育て、しつけ、教育を行なっていきますが、親が精神疾患の場合、子どもは常に親の顔色を見ながら、親の世話をしなければいけません。
- 昨日は許されたことが、翌日は罵倒される
- 親の感情が爆発しているのを、ひたすら耐える
- 親が落ち込んだときは、ひたすら励ます
- 親の長い愚痴を聞いてあげる
- 家事を親の代わりに行う
こうした役割を子どもが担うのは、思春期の子どもを持つ親よりもずっと過酷な状況です。
親の“親代わり”を務めなければならない子ども時代を過ごすと、自分自身が本当は何をしたいのか?どんなふうに生きたいのかわからなくなってしまいます。
同級生は私と違って自由で楽そう…子ども時代はそんなふうに悲しい気持ちになったり、嫉妬に苛まれたりするかもしれません。
けれど、あなたは親の世話をするために生まれてきたのではありません。やりたいことのために努力や勉強をしたり、穏やかな生活を送っても、まったく問題はなく自由なのです。子どものころは少し不自由だったけれど、大人になったらすべて自分で決めて、自分の好きな人生を歩んでいいのです。
あなたの人生は、たとえ親であっても奪うことはできません。あなたが自由に選択していいことを忘れないでください。
“人を頼る”少しの勇気を持って
子どもの間は親が絶対的な存在です。自分以外の家族のあり方に触れられるような年齢になって、初めて、自分の家庭のあり方が、ちょっとほかと異なっていることに気づきます。
私も自分の家族がほかの家族とちょっと違うことに気づいたのは、20歳を過ぎてからでした。クラスメイトの中には、両親が離婚しているご家庭や、両親とも不在で祖父母が両親代わりとなっているご家庭など、大変な状況の中で生活をしている子も少なくありませんでした。
…私には両親がいる、きちんと育ててもらっている、暴力を振るわれるのは自分が悪い子のせいだ、と思い込んでいました。だから、親に日常的に暴力を振るわれていることなどを、周りの大人に打ち明けることができませんでした。
母からも、そうした状況を絶対に口外しないように口止めされていたので、近所に住んでいた親戚にも隠さなければいけませんでした。(告げ口したことがバレてしまうほうが怖かった)
“自分のことや家族のことは誰にも相談しない”、その癖は大人になってからも直りません。仕事、人間関係、お金、病気、家族などの問題を、人に相談できず、一人で解決しようとしていませんか。私も長らくその癖が治らず、問題を一人で抱え込みがちでした。
誰にも相談しないでいると、自分一人の狭い視野で悶々と考え続け、感情ばかりが先走り、一向に解決に向かいません。今では自分の中で問題が生じたら、その道の専門家に必ず相談するようにしています。今は大抵の問題の相談窓口が広く開設されています。
あなたは一人ではありません。必ず知恵や力を貸してくれる人や機関があります。一人でがんばろうとせず、問題解決のために人を頼る勇気を持ってくださいね。
親を許せなくてもいい
この世には虐待する親、虐待とまではいかなくても子どもの人権を侵害する毒親、また子どもに対して愛があっても、病気のために十分な子育てができないでいる親も存在します。相談する人を誤ると、
いつまで親を恨んでいるの?
親も人間だから完璧じゃないよ
親を許さないと自分がつらいよ
などと言われてしまいます。私は親を許せないと思っている間は無理に許す必要はないと思います。その場合は、なるべく親と距離を置いて生活するようにしてください。それは決して非情なことではありません。
また、たとえ親を許していて、恨みの気持ちがまったくなくなっても、トラウマは消えません。私自身も現在両親に恨みの気持ちはなく、普通の親子関係ですが(父は他界しています)、今でもお酒を飲んで暴れる人や酔っぱらいは生理的に受け付けられず、とても苦手です。
このように親への思いと、実際に抱えている心の傷が別にある場合もあります。頭ではわかっていても変えられないものは、無理に変えようとせず、時間が解決してくれるのを待ったり、専門家に相談したりして、自分の心の傷を癒すようにしましょう。
親子だからこそ、割り切れない気持ちや問題もあるかと思います。今回、一番お伝えしたかったことは、自分を責めないでほしい、自分の人生を生きてほしい、ということです。今日までがんばって生きてきたあなたにエールを送ります(^^)
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ひとりでは解決できないお悩み、身内や友人には話しづらい問題もカウンセラーにお話することで、気持ちの整理整頓ができます。また、カウンセリングで、心のデトックスをするだけで現状が変わることもあります。もちろん秘密厳守です。
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