こんにちは(^-^)カウンセラーのサティです。
自分自身がうつ状態になることもつらいですが、うつ病やうつ状態の人を身近で支えることも同じくらい大変なことです。自分や自分のライフスタイルを変えることはできても、他人を変えることは容易ではありません。余計につらい部分が出てくるかもしれませんね。
今回はうつ病やうつ状態の家族・恋人・友達を支えている人が、少しでも楽な気持ちを保てるような心構えをお伝えしたいと思います。
Contents
うつの人を支える上でつらいことは?
私自身も過去にうつ病の家族を支えたことがあります。私にとって、自分がうつ病になったのと同じくらい、看病することもつらい経験でした。
うつ病に限らず、心を病んだ人にとって、支えてくれる人の存在は本当に大事で、孤独な状態で心の病と向き合うよりも、ずっと心強く、また早期回復を目指すことができます。
けれど、ずっとネガティブな心持ちでいる人のそばにいることはとてもエネルギーがいります。明るい言葉で励まそうとしても、それが本人にとってプレッシャーになってしまうこともありますし、うつを甘えやわがままに感じてしまい、イライラしてしまうこともあります。
自分は元気なメンタルでいたはずが、看病しているうちに自分の気持ちも不安定になっていきます。自分までもうつ状態に陥ってしまっては、相手との関係も生活も悪化してしまいます。
心構え①“病気”であることの認識を常に持つ
うつの人は、健常者から見るとわがままや甘えに見えることがあります。だらしない生活態度、空気が読めない、寝てばかりいる、自分勝手な言動がある…など、怒りたくなる場面もあります。果てには「そういう性格だからうつ病になるんだ!」と思うかもしれません。けれど、今目の前にいる相手は、“うつ”という着ぐるみを着ている状態だと思ってください。うつの衣を脱げば、相手の真の姿は今見えている姿とは全く異なります。真の姿を信じてあげてほしいと思います。
心構え②相手を変えようとしない
今はうつに関するたくさんの情報があります。生活習慣や食生活、考え方…など、「こうしたほうがいいんじゃない!?」と助言したくなることもあります。うつ病、うつ状態の相手に、良かれと思って勧めたことが、全く取り合ってもらえず、またイライラしてしまいます。イライラすることはすごくエネルギーを消耗しますし、ストレスも溜まりますよね。
極力相手の意志を尊重して、受け入れ、聞き入れてくれたらラッキーくらいに思っているとちょうど良いかもしれません。とはいえ、リストカッターや過量服薬などの自傷行為、また迷惑行為は絶対やめてほしいですよね。そんな時は、
「なんであなたは○○してくれないの?」
という伝え方ではなく
「私はあなたが○○してくれたら嬉しい」
という伝え方をしましょう。(「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」)
心構え③ネガティブな発言をうまくかわす
心の病を患っている時は、何事もネガティブに捉え、発言もネガティブになりがちです。
「話を聞いてあげることが大切なのは分かっているけれど、どうやって聞いてあげるのがベストなんだろう…」
共感能力が高く、優しい人ほどネガティブな人の話を聞くと疲れてしまいます。そんな時は同調せずに、相手の言葉を繰り返してあげると良いです。
たとえば相手が、
「もう人生に疲れた…死にたい…」
と言ってきたとします。
その時に、
「そんなこと言わないで、生きたくても生きられない人もいるんだよ」
「もっと楽しいこと考えるようにしなよ!」
と自分の考えを投げずに、
「死にたいと思うくらい、人生に疲れちゃったんだね」
と、相手が言ってきた言葉を繰り返してあげます。繰り返すことで、適当な相槌を打つよりもずっと相手に“聞いてもらっている感”と安心感を与えることができます。
心構え④ほどよい距離を保つ
心を病んだ人と付き合っていく上で、とても大切なのは“共依存”にならないこと。逆に共依存がうつの原因になってしまうこともあります。相手を支配しようとしないこと、また支配されないこと。相手の心の支えになることはとても大事だけれど、自分のライフスタイルは崩さないこと。起きる時間、眠る時間、仕事の時間はもちろん、自分の趣味の時間や友達・仲間との時間を削る必要はありません。
自分自身の時間をどんどん乱されていくと、自分もうつっぽくなってしまいます。優しく正義感が強い人ほど、病気の人を放っておけないと思いますし、相手からずっと自分のそばにいることを強要されることもあると思います。それでもなるべく自分のライフスタイルやペースは乱さないこと、それが共依存を防ぎ、相手のためにもなります。
心構え⑤最低限のやってあげることを決めておく
いくら元気な人でも、365日24時間うつ病の人の看病に付きっきりでいることは精神衛生上良くないですし、経済的な問題にも直面します。最低限、大事なことを決めて看病するようにしましょう。たとえば、
- 薬の管理(過量服薬を防ぐ)
- 危険(刃物)などの管理
- 金銭面の管理(カードなどは使えないようにする)
- 通院の管理
など。
あとできれば、
- 手作りのご飯を一緒に食べる
- 部屋の中の掃除や整理整頓(ごみ捨てだけでも)
- 部屋の換気、カーテンを開けてあげる
- 笑える映画や番組を一緒に観て笑う
など。看病する側も無理や頑張り過ぎは禁物。できることを自分のペースでしてあげて、自分を責めたり責任感を負いすぎたりしないようにしましょう。
看病中、何かあると自分を責めてしまいがちですが、結局は病気の本人が病気に対してどう向き合うかが大事になります。看病する側もあまり根を詰め過ぎず、何よりも自分自身の健康的な毎日を大切にするようにしましょう。うつの人を看病する上で困ったこと、どうしたら良いか分からない時も、一人で苦しまずに相談してくださいね。
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