こんにちは(^-^)カウンセラーのサティです。
先日、『病気でも障害でもない…でも生きづらさを感じるのは私だけ?』という記事を投稿しました。その中でHSPについて少し触れました。このHSPについて、SNSでも発信し、仲間やクライアントさんにもお話ししたところ、大きな反響があり、私自身、とても勇気づけられましたので、この場でもHSPについてもう少し詳しく書きたいと思います。
HSPとは
HSPとは、Highly sensitive person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略で、心理学者のエレイン・N・アーロン博士が1996年に提唱した、五感や気持ちがとても敏感な人を指します。HSPは心理用語の一つなので、病院で診断される病気や障害ではありません。
HSPの特徴としては、
☑自分の周囲の環境の変化に敏感
☑他人の気分の影響を受けやすい
☑痛みに敏感、体調の変化に敏感
☑カフェインに敏感
☑大勢の人と接すると、1人になりたくなる
☑強い光や匂い、サイレンなどの大きな音に圧倒されやすい
☑チクチク、ザラザラした肌触りの布地が苦手
☑想像力が豊か、感受性が強い
☑人に優しく、丁寧
☑ささいなことでもびっくりしやすい
☑短期間に多くのことをこなそうとすると(マルチタスク)非常に混乱する
☑一度にたくさんのことを頼まれると混乱する
☑映画やドラマの暴力シーン、凶悪犯罪のニュースは見たくない
☑自分の環境が一気に変化すると、気持ちが不安定になる
☑日々の生活でも、動揺する事態を避けるようにしている
☑監視や競争の厳しい職場では緊張して実力が発揮できない
☑幼少期、親や教師に神経質、育てにくいと言われたことがある
などが挙げられます。人一倍疲労感を感じるので、人間関係や仕事でのストレスも人一倍です。HSP自体は病気でなくても、HSPが心の病の原因になることはあります。
私も敏感すぎる子だった
私自身も子どものころから非常に敏感な子どもで、両親…特に母に“神経質すぎる”とよく言われました。幼稚園・小学校では決まって担任の先生に、
「感受性が強すぎて、難しい子」
という風に言われてきました。私の場合、父がアルコール依存症だったため典型的なアダルトチルドレンでもありましたので、アダルトチルドレン特有の
- 男の人の大きな怒鳴り声がとても苦手
- 映画やドラマの暴力的なシーンは極度に苦手
- 大人の考えていることや嘘が目を見るとわかる
など、過敏さはあったと思います。
身体的な面でいうと、
- 化学繊維が苦手、裏地についているタグが肌に触れると痒くて耐えられない
- 日光過敏、ハウスダストなどのアレルギーがひどかった
- すぐに自家中毒になる
- きつい香水の匂いで頭が痛くなる
- コーヒーを飲んだらカフェイン過敏で失神し、救急車で運ばれた
- 具合の悪い人を看病中、感情移入しすぎて自分も具合が悪くなった
- 車酔いがひどすぎる
- 嗅覚が鋭くて、一人ひとりの匂いを嗅ぎ分けることができた
などがあり、精神面では上記以外にも、
- 国語の時間、お話の主人公に感情移入して泣いてしまう
- ものが壊れると、かわいそうになっていつまでも気持ちを引きずる
- サイレンの音や悲しい音楽に感情が揺さぶられた
など、主に感情移入がとても激しかったように思います。母は心配して、私をよく病院に連れて行っていましたし、神経質な私に、
「あまり神経質にならないほうがいい」
と言っていた記憶があります。
私にとってこの神経質という言葉は本当につらい言葉でした。感じたくても感じてしまう、誰にも理解されず、孤独な気持ちでもありました。20歳前後までは受診すると、強迫性障害やパーソナリティ障害、統合失調症などと診断されてきました。
人間関係がうまくいかない
過敏だった私は、集団生活が難しい子でもありました。幼稚園のころは幼稚園バスや教室に入れない、また給食時間にお友達と一緒に食べることが本当に苦痛でした。母がよく先生に呼び出されていた記憶があります。でも、私なりに一生懸命神経質を克服しようと努力しました。
HSPの子の場合、感じることの多さもつらいですが、それ以上にわかり合える人が周囲にいないこと、お友達と同じようにできないことに劣等感と孤独感を抱くようになります。また人に気も使すぎるので、集団生活はとてもエネルギーがいります。
日本人の5人に1人がHSP
HSP十勝むつみのクリニック院長で精神科医の長沼睦雄先生の『子どもの敏感さに困ったら読む本』によりますと、日本人は繊細で5人に1人がHSPなのではないかと書かれています。育った環境や、両親もまたHSPかによってもその度合いは異なるのかもしれませんが、かなり多くの人がHSPだという印象ですね。40人のクラスなら大体8人がHSPという割合です。
最近、このHSPという言葉が認知されてから、たくさんのHSPに関する書籍が出版されました。またブログでHSPに関しての詳しい情報を発信している方も多数いらっしゃいます。
私が最近HSPの発信をし始めたら、“実は自分もHSPだと思って密かに本を読んだりして調べていたの”という友達やクライアントさんがかなりいらっしゃいました。一見、HSPとはわからない人が多く、それは幼いころから過敏でありながらも、社会に適応するためにとても頑張ってきたからなのではないかと私は思います。私自身もそうなので、とても良くわかります。
大人になったHSP
大人になった今でも、過敏な自分に悩んでいる人はたくさんいると思います。私自身もだいぶ鈍感になりましたが、それでもマルチタスクが今でも非常に苦手です。喋りながら運転できる人、料理ができる人が本当にすごいと思います(^-^;
もちろん、子どもも大変ではありますが、大人になると子ども以上に大変なことが増えるのではないかと思います。過敏であるがゆえに、厳しい職業もあり、収入にも影響します。子育ての場面でも周囲から理解を得られず、罪悪感と孤独感でいっぱいになってしまうこともあります。
でも逆にHSPだからこそ、才能を発揮できることもあります。HSPの特性を知るだけでとても気持ちが楽になります。
自分はHSPかも?だから自分はこんなにつらいのかも?そんな風に感じたら、ぜひ一度ご相談ください。今年の夏ころ、HSPのミーティングを開催したいと思っています。そのお知らせも今後なにかの形でしていきますね。
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