こんにちは(^^)カウンセラーのサティです。
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心の整理整頓に欠かせない涙
先日、20年ぶりくらいに映画『パッチ・アダムス』のDVDを借りて観ました!この映画は実在する医師アダムスのドラマです。自殺未遂し、精神科に入院したアダムスは、そこで精神疾患の仲間と接することで自身のなすべきことに目覚め、医学の道を志します。
このアダムスの役を演じたロビン・ウイリアムズも精神疾患に苦しみ、最期は認知症を患い、病を苦にして自死してしまいました。パッチ・アダムスとロビン・ウイリアムズは“ユーモア”“笑い”をモットーに、自身の仕事をまっとうしてきた点がとても似ていて、彼らの温かさ、愛、健気さに涙を流さずには観ることができません。
ただ、20年前に観たときと、今観た感想や湧き上がる感情はまったく異なりました。20年前はそんなに泣かなかったと思うのですが、今回は観終わったあとも涙が止まりませんでした。大泣きしてスッキリしました!(*^^*)
この“泣く”という行為は、私たちの心の整理整頓を手伝ってくれる、とても大事なものです。けれど、大人になると、なかなか思いっきり泣く機会はないですよね。
今回は“泣く”ことの効果を詳しくお伝えしたいと思います!
泣くことの3つの効果
泣くことには、実際どんな効果があるのでしょうか。
ここでいう“泣く”というのは、玉ねぎを切ったときに出る涙や、目にゴミが入ったときに流れる涙とは区別し、感情が突き動かされて流れる涙の効果を表します。
1.脳内物質が出る
感情が動くことによって涙を流すと、副腎皮質ホルモンのコルチゾールというストレス物質も涙と一緒に体外に流れ出ます。
また、ほかにも苦痛をやわらげる脳内モルヒネ、エンドルフィンに似た物質も含まれていると言われています。
このように、感情が揺さぶられて流す涙には、ストレスの原因になる物質を排出してくれる、重要な役割があるのです。
悲しいときや悔しいときに思いっきり泣くことによって、ストレス物質を排出し、苦痛を緩和することができるのですね。
2.自分の感情に気づくことができる
日々を必死に生きていると、つらいことでも毎日の“当たり前”になってしまい、いちいち悲しいと言って泣いている暇はありません。
ところが、カウンセリング中、クライアントさんにご自身のことをお話ししてもらうと、思わず涙がポロリとこぼれて、「自分ではつらいと思っていなかったけれど、心の奥底ではずっとつらかったのだと気づきました」と、おっしゃることがとてもよくあります。
押し込めている感情を溜めすぎてしまうと、人は心を病んでしまいます。涙を流すことによって、自分自身の感情と向き合うことができます。
涙を流すことによって、日々を淡々と送るために置き去りにしてきた自分の感情に気づくことができるのですね。
3.感情のフタが取れる
人生の中で、悲しい出来事、つらい出来事が立て続けに襲ってくると、人間は感情にフタをしようとします。
災害、死別、虐待…
できれば思い出したくない、なかったことにしたい…
毎日を必死に生きることで、そのつらさから逃げて楽になりたい…
つらい出来事に遭ったときほど、人は頑張って乗り越えようとしますが、いくら感情にフタをしても、ネガティブな感情は心に蓄積されてしまい、大きな身体の病、心の病を引き起こしてしまいます。
そんなときに、自分と同じ体験をした人と語り合ったり、自分と同じ境遇のドラマや映画を観たりすることによって、安心して涙を流せて、抑圧していた感情を解放することができるのです。
泣けない人ほど感情が固まってしまっている!?
上記のように、人はつらいときほど感情を抑え込んでしまい、表には出さないようにしてしまいます。私のクライアントさんの中にも過酷な人生を歩んでこられた方がいらっしゃいます。彼女たちは幼い頃から感情を抑えつけることで、つらさを乗り越え、生き延びてきました。
そんな人生を送ってきた方ほど、簡単に涙など流しません。外から見たら目をそむけたくなるような出来事も、当たり前のように淡々と話し、笑い話にすることもあります。
けれど、カウンセリングの回数を重ねると、安心感からか涙が自然に流れてくることがあります。つらい経験を掘り起こすのはとてもエネルギーを必要とします。ところが誰かがついていてくれる安心感の中で涙を流すと、心の浄化を図ることができるのです。
泣くのにおすすめのアイテム
“よし!これから泣くぞー!!”と気合いを入れても、そう簡単に涙は出ませんよね。自分の感情を穏やかに引き出し、自然と涙が流れ、泣き終わったあとには前向きになれる“泣きアイテム”をご紹介したいと思います。
1.映画やドラマ
感動する映画やドラマを観るのが一番お手軽です。ポイントとしては自分の境遇と似ているストーリーを選ぶこと。自分と似た経験を疑似体験し、主人公と一緒に乗り越える安心感も得ることができます。
もちろんバッドエンドよりハッピーエンドのお話を選んでください。人間の脳は自分の経験と外で見た経験の区別ができないと言われています。だから不幸な映像ばかり見ていると、脳は実際に不幸な体験をしたのと同じくらいストレスを感じます。
逆にハッピーな映像を見ることによって、自分の身に起きたことと同じように幸せなホルモンが分泌されるのです。
2.人に話を聞いてもらう
話すことによって、自分では気づけていなかった感情と出会い、涙が溢れることがあります。話している最中に泣きたくなったら、思う存分泣きましょう。
話す相手は自分の中で心から安心できる人にしましょう。話すことによって罪悪感が生まれてしまっては逆効果です。カウンセリングも大いに利用してくださいね。
3.五感を刺激する
視覚だけでなく、匂い、味、音、手触りから大事な過去を思い出すことはありませんか。忘れかけていた懐かしい記憶を思い出させてくれる優しい感覚…その感覚をゆっくり味わいながら涙を流すこともおすすめです。
4.自助グループに行く
同じつらい体験をした人と語り合うこともおすすめです。自助グループは基本、“しゃべりっぱなし、聴きっぱなし”で、批判はもちろん意見交換などは行わず、自分の体験をただ話し、聴く会です。
自分のことを話すのに抵抗があるようでしたら、はじめは聴くだけでもOKです。同じ経験をしてきた仲間の話を聴くだけで、涙が溢れてくることもあります。
今は全国にたくさんの自助グループが存在します。インターネットで検索すると、自分に合った自助グループを見つけられると思います。
悲しいときはとことん泣いて、泣いて、這い上がろう!(お酒や薬よりよっぽど効きます!!)
雨のあとには、必ず虹が見えるはずですよ(^_-)-☆
これから年末に差しかかり、大掃除を始める方もいらっしゃると思います。心の大掃除として、思いっきり涙を流す機会を持つのも良いですね(^^)
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カウンセリングに興味をお持ちのみなさん、ぜひ一度、サティさんのカウンセリングを受けてみませんか?
初回のカウンセリング費用は「完全無料」となっております。
ひとりでは解決できないお悩み、身内や友人には話しづらい問題もカウンセラーにお話することで、気持ちの整理整頓ができます。また、カウンセリングで、心のデトックスをするだけで現状が変わることもあります。もちろん秘密厳守です。
なお、カウンセリングは完全予約制となっておりますので、下記タレントケアチームのLINEまで「カウンセリング希望」とメッセージをお送りください。記事の感想や書いてほしい内容、要望もお待ちしています。
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