カウンセリング

大事なものを失うアルコール依存症

こんにちは(^-^)カウンセラーのサティです。

先日、TOKIOのメンバーが女子高生に対する強制わいせつ容疑で書類送検されました。本人の会見後から、インターネットニュースやワイドショーなどで、本人の酒乱とアルコール依存症が指摘されています。最近この件に限らず、飲酒が原因で事件に発展してしまった、という芸能ニュースをよく耳にするようになりました。

お酒が好きで、飲酒の頻度が高い人は多かれ少なかれ、飲酒にまつわる失敗もあるかと思います。けれど飲酒が原因で罪を犯してしまったら、取り返しがつきませんよね。普通の人からすれば「人に迷惑をかけてまでお酒を飲むなんて、愚かだ」と思いますよね。けれど、アルコール依存症は、人に迷惑をかけるとわかっていても、お酒をやめることができない怖い病気なのです。

アルコール依存症を目の当たりにして

私の従兄がアルコール依存症になり、治療を受けていましたが、残念ながら完治せず亡くなってしまいました。私は従兄のアルコール依存症発症から、亡くなるまでの経緯を目の当たりにしてきました。

従兄の場合は、がんだった両親を一人で看病し、看取ったことがきっかけで発症しました。元々はとても真面目で心優しい人でした。お酒は若い頃から大好きで両親が病気になる以前からよく飲んでいました。

両親をほぼ同時期に失った従兄は、深酒をするようになりましたが、単なるお酒好きな人とそんなに変わりがなかったので、私を含め周囲の人たちもあまり気にしていませんでした。だんだんと泥酔状態で深夜に電話をかけてくるようになり、「飲みすぎだよ」と注意しはじめました。

その頃から、肝臓と胆のう、胃、腎臓を次々と悪くして、入院するようになりました。医師からアルコール依存症の診断を受け、専門施設で治療を受けることになりました。入院中は禁酒ができるのですが、途中で脱走してしまい、脱走後はお酒を購入して、結局入退院を繰り返しました。

そのうち内臓疾患だけでなく、脳までも萎縮しはじめ、痴呆の症状が出はじめてしまい、意思の疎通ができなくなっていきました。アルコール以外を受けつけないので、やせ細ってしまい、最期は多臓器不全でした。

医療機関の人たち、また私たち親戚も最善を尽くしましたが、従兄の心に伝わらなかったことがとても残念で、今でももっと早い段階で依存症に気づけなかったことへの後悔があります。

アルコール依存症の原因・きっかけ

アルコール依存症になりやすい特定の性格や原因などはありません。お酒を飲む人なら誰でも依存症になってしまう可能性があります。人生でとてもつらいことがあっても、アルコール依存症にならない人もいますし、ちょっとしたストレスがアルコール依存への引き金となることもあります。現段階では、明確なアルコール依存症の原因などは挙げられていませんが、私が接してきた何人かのアルコール依存症患者さんは、普段から自分の感情を抑えている人が多い印象です。

アルコールを飲むことによって、嫌な気分が紛れて、何も考えずに眠ることができると、毎日少しずつ飲酒の量が増えていきます。そして翌朝“迎え酒”をしてしまうと、さらにアルコール依存症のリスクが高まります。

アルコール依存の進行、プロセス

アルコール依存症の初期は、本当に“単なる酒好き”の人と変わりがありません。けれど気がついた時にはかなり依存度が進行し、治療が難しくなっていることがあります。

第1段階:スタート

  • お酒が好き、高揚を求めて飲酒をする
  • 耐性がついて、お酒が強くなる

第2段階:正常な飲酒と依存症の境目

  • 毎日飲まないと落ち着かない
  • 緊張をほぐすためにお酒が必要
  • ほろ酔い程度では満足できず、記憶がなくなるまで飲む

第3段階:依存症初期

  • 酒が切れてくると、寝汗・微熱・悪寒・下痢・不眠などの軽い離脱症状が出現しはじめるが、自覚しないことが多い(風邪や体調不良と思う)
  • 飲むことばかり考えてしまう、落ち着かず、イライラする
  • お酒が原因の問題が起きて、周囲の人に酒をひかえるよう注意されはじめる

第4段階:依存症中期

  • 酒が切れると出る離脱症状を治すために、迎え酒をするようになる
  • 家庭内や職場でのトラブルが多くなる
  • 酒を飲むことへの後ろめたさを感じ、攻撃的になる
  • 飲酒について嘘をついたり、隠れ飲みをしたりする

第5段階:依存症後期

  • 飲酒をコントロールできない
  • 一人酒を好むようになる
  • 食事をしなくなる
  • アルコールが切れるとうつ状態や不安に襲われ、それを紛らわすために、また飲んでしまう
  • 脳の萎縮、内臓疾患の悪化で日常生活に支障をきたす
  • 信用を失う

アルコール依存症の特徴

単なるお酒好きと、アルコール依存症の境は、お酒の飲み方(飲む量、飲むタイミング、飲む状況)を自分でコントロールできるかできないか。飲むのはよくないことだとわかっていても、脳に異常が起きて自分の意志では飲酒を止められなくなります。アルコール依存症は薬物依存などと同じく、医療機関で治療が必要な病気です。
また典型的な特徴として、アルコール依存症に限らず、依存症の人は依存を指摘すると怒り出し、認めようとしません。

治療方法

アルコール依存症を治す薬は残念ながらありません。飲むとアルコールの解毒がしにくくなり、すぐに気分が悪くなってしまう薬はありますが、飲みたい気持ちをなくしてくれるわけではないので、ただひたすら断酒することしか治療への道はありません。

アルコール依存は自分一人では治すことが難しい病気です。自分や大事な人がアルコール依存症かもしれない、と思ったらすぐに最寄りの精神保健福祉センターや保健所に相談をしてください。『アルコール依存症治療ナビ.jp』というサイトがあり、そこで詳しい連絡先や相談先が検索できるようになっているので、気になった方はぜひ一度閲覧してください。

女性はアルコール依存症になりやすい?

女性は男性に比べて、アルコールを分解する力が弱いこと、またホルモンの影響で、男性の半分の量と期間で依存症になるリスクがあります。家事をしながら、あるいは合間にお酒を飲んでしまい、いつの間にか依存症に陥るキッチンドランカーという言葉もあるほどです。

まだ大丈夫、依存症ではない…

そう思っているうちに進行していくのが依存症の怖いところです。取り返しのつかない事態に至る前に、早めに対策を取ってほしいと思います。もちろん私も相談に乗ります。一緒に治療先の病院や機関を探すことも可能なので、まずは相談してくださいね。

【初回無料】カウンセリングをご希望の方へ

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